『96時間』(aka.Taken)
(処女ということしかウリがない)娘に会えるまで、殺って、殺って、殺りまくったる!
全然期待しないで観に行ったら、あまりに古風な直球勧善懲悪映画で面白かった。
最近のアクション・サスペンス映画は、悪役の事情に迫りすぎて”悪人にも事情があるんだ”という味付けに食傷気味。
要は、”金持ちにも悩みはあるんだ!” 見たいなもんで
「いや、あんたら悩んでいても、金、もってんでしょ?じゃぁ、いいじゃん」
っと
「いくら事情があっても悪人なんでしょ?じゃあ死ね」
っと。
というわけで、この映画は、
「悪人?しらねぇーよ。娘に手出したヤツは片っ端から殺したる!」
という一品。簡潔で素晴らしい。
(美術館巡りとか言いながら、実はU2のおっかけをしに)フランス旅行に出かけた、娘が(フランスが移民政策をミスったせいで、流入してきた民度の低いアルバニア人の人身売買組織)誘拐されてしまいましたと。
この娘が、17歳なのだがアホにも程がある。17でU2の追っかけってどうよ?しかも演じているのはマギー・グレイス。26歳。
ふ ざ け ん な !
Lostに出てた、近親相姦娘ね。いくらなんでもムリがある。で、しゃくれすぎてて可愛くない。96時間ほどお取り置きされるのは
単に
「”処女”なのでシャブ漬け売女にするのは勿体ない!
オークションで高値で売っちゃいたい!」
という理由。娘に同行していたお友達はあっさりシャブシャブにされます。
それを助けるのが、元CIAの親父。(シンドラーのリストのリアム・ニーソン)。こいつが凄すぎる。片っ端から殺す(シンドラーのくせに)。
元嫁(ジーンかわいいよジーン)からも「お父さんはパラノイア」と言われるくらい、キ印直前のパキパキ野郎なのだ。
殺すだけ殺して、国家機関のお偉いさんに手を出しても最終的にお咎め無し。さすがアメリカ人。(リアム自身はイギリス人だが)
他国で何しても許されちゃう。最高です。その暴走っぷりは、ジャック・バウアーの比ではない。
永遠の脇役、リーランド・オーサーも無駄遣いされてて良かったです。
96時間不眠不休、とか言っちゃってますが、実際は70時間くらいで解決してます。
うん、よかった。これは面白かった。