人生の原動力は嫉妬「ソーシャル・ネットワーク」

日本でIT長者っていうと、「無料です」が鬱陶しい会社の社長とか、ヒルズに住んでいる頭は良いけど嫌みばっかり言っている太った詐欺師やら学歴コンプの頭は良いけど書評と嫌みばかり書いているヒゲのオッサンくらいしか浮かばないわけですが、マーク・ザッカーバーグさんに至っては”普通のあんちゃんこ”なんですよ。っという映画。

プログラムを書いている人間は、変わった人が多い。マーク・ザッカーバーグアスペルガーかどうかは知らないが、映画冒頭で提示された、支離滅裂で言いたい放題言ってのけるような人、良いプログラムを書くヤツってのは、大抵、こんな感じ。ガキんときから30年近く色々とプログラム書いている俺が言うんだから間違いない。俺自身はボンクラなんで、ロクなもん書けないけど・・。

あとはやってることが「当たる」か「当たらないか」の違い。そんなもんですよ。

彼女に振られた腹いせに、ブログに暴言を書くだけでは満足できず、いっそのこと、学校の女をランク付けするサービスを立ち上げちまえ!いやぁ、いいですねぇ、こういうの。

マークさんは、嫉妬と思いつきでFacebookを立ち上げ、軌道に乗せてからは単に自作のサービスを守ることだけ考てただけで、周りの人々が彼ら自身の嫉妬心からアレオレ訴訟を起こしましたと。
なんか難しく受け取ってる人が沢山いるみたいだけど、「人生の原動力は、嫉妬ですよ。」ただそれだけの映画じゃないかなと。フラれた女にギギギ!、レベルの高いクラブにギギギ!、ボート競技で勝ちたくてギギギ!、融通がきかない音楽業界にギギギ!俺が社長なんだよ、アバズレめ!!!

あぁ、そういえば、終盤、女弁護士が「貴方は悪い人じゃない。そう振る舞っているだけ」って言うんだけど、いや、彼の場合、天然だと思うんだが・・・彼に限らず登場人物全員、悪人には見えないだけどな・・なんなんだ、あの台詞は。あと、フィンチャーらしいのは、ボートのシーンくらいかなぁ。
すっごく普通の映画。もちろんフツーの話をここまでテンポ良く仕上げるフィンチャーの手腕がスゲェのは間違いない。あ、サントラも良いよ。

THE SOCIAL NETWORK

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