行きつけの飯屋のいつもの定食「ジャンゴ 繋がれざる者」


タランティーノの映画って、タランティーノの映画としか言いようが無いので、いまさらどうのこうの言っても仕方が無い感ってのがあります。今回も”ダラダラした会話と突飛なバイオレンス描写”が長時間に渡って繰り返されるいつものヤツ。心地良いリズム感があって、好きな人は何時間続いても苦痛を感じない。「あぁ、これは何時間でも観られるなあ。もっと観たいなあ」という具合だ。その上、今回は”ダラダラした会話”が控えめなので、タランティーノ作品が苦手な人にも受け入れられやすいと思う。

いつもの飯屋でいつもの定食をメシ大盛りで食って「ああぁ、今回も食べ過ぎちゃったな、でも美味かったな」という感じで、「どうだった?」と聞かれれば「おいしかったよ、また食べに行きたい」と答える。そういう映画。

唯一の弱点はサミュエル・L・ジャクソン。いつもそうなんだけど、サミュエルが出てくると、サミュエルの映画になっちゃうんだよね。楽しいから良いんだけどさ。まざふぁか。