イタロホラーノスタルジー Confrontations/Umberto

Confrontations

Confrontations

ノスタルジックでミステリアスなトラックを作るアーティストばかりで構成されたレーベルnot not fun。このレーベルの看板アーティストUmberto。彼らが作り出すのはどこからどう聴いても70年代〜80年代の一番楽しかったイタリアンホラーのサントラ・・・ファビオ・フィリッツィとかゴブリンとかあのあたり・・・にしか聞こえないという素敵な楽曲。やたらとサンプルレートが低いPCM音、フィルターでモコモコやらビヨビヨしたアナログシンセの音、ループポイントバレバレのボイスサンプル(ビヨンドのテーマ曲のアーアーの声みたいなの)といった、当時を知る向きにはたまらない感触を持つ曲が連発。かっこいい!

ベースリフとか、「おいおい」っと思うです。

この冒頭のキックとかもなんだかドキドキしちゃうよね

なんだか色々混ざってる。

参考

「おいおい」の元。

どきどきしちゃうキックの元

ビヨンドの「アーアー」

彼らの楽曲はBandCampでワンコインで買えるよ!
http://umberto.bandcamp.com/

高卒が仕事熱に浮かされた結果「ゼロ・ダーク・サーティ」


各種軍用ツールやステルスBHはゲーム的で熱いんだけど、本筋に全然のれなかったなぁ。
いきなりネタバレしちゃいますけど、「高卒のネーチャンが都合良く仕事熱に浮かされて、目的達成した後、どこにも行けなくなった話」で158分は長いよ。基本「ハート・ロッカー」と同じじゃんね。あ、僕は「仕事が終わって、感涙っすわ!」っという幕切れには受け取れなかったです。「高卒でキャリアも無い君が適任」っていわれたってのは「ミスったら責任被せて干しちゃえば良いんだし」とも聞こえるわけで、CIA入局後、キャリアも無く、ビン・ラディンのみを追いかけて、今回は上手く立ち回れたけど、次はどうすんのよ?という。

実際の出来事のトレースに熱中しすぎて人物がないがしろにされているのか、尺の長さの割に主人公のネーチャン以外、キャラクターの掘り下げが無く、誰が何をしていたのかほとんど記憶に残らない。主人公が突っ走る切っ掛けになる同僚の女もマヌケ晒すだけ晒して退場しているし。
また追跡劇としてもイマイチ。テロップ出して幾つかの章立てに分けているけど、その刻み方も長さマチマチでテンポが悪い。それに盛り上がるであろう中盤の携帯発信追跡劇もガジェットの説明がされないせいなのか、字幕のせいなのか、車がグルグル回っているだけで全然スリリングじゃない。
さらに前半のアズグレイブ刑務所の拷問もちょっとソフトすぎる。爆音でHM/HR聞かせるにしても、ああいう拷問のやり方は頭を鉄製の筒で巻いてその中で曲流すってのが鉄板(実際どうかなのか知らんが、あんなことしたら周りもうるさいだろ)だし、箱に閉じ込めるにしても、箱が大きすぎ。ああいうのはキツキツの箱に入れるもんだよ。

ハート・ロッカー」は、もっとはっちゃけてた気がするんだけど、今回は中途半端すぎ。たぶん明日になったら内容忘れてるレベル。あ、ネーチャンが「私にチームをくれないなら、あんたは一生、失策カマしたアホっていわれるわい!」とブチ切れるくだりは良かった。

2013/02/11〜2013/02/17までの鑑賞記録

今週は原稿を進めたかったので、雑に見てしまった作品多数。ちゃんと記憶残った作品のみ記載した。TRASH-UPLINKでみた映画はどれも楽しかったなー。
Strangeland

15年くらい前の古い映画だけど記事を書くためにみなおした。ディー・スナイダー主演のサイコホラー。面白のに、なんで国内版がでないんだろうなあ。「ナマニクさんの暇潰し」の方に2005年頃に書いたレビューが置いてあります。

Chop

これもちょっと古い映画。ロクデナシのシャブ中男が、謎の男につきまとわれ過去の行いを反省させられる。コメディなのだが、シャブ中男の体が次第に切り刻まれていく様はポルノチック。

Girls Against Boys

僕が最近気に入っているニコール・ラリベルテ主演のサイコホラー。本当は「ピラニア・リターンズ」や「クレイジーズ」など微妙なモダンホラーに出まくっているダニエル・パナベイカーが主演なのだが、ニコールさんの個性に食われて、まったく記憶に残らない。ちょっと捻くれたレイプリベンジ映画。最初の殺人の後、ニコールとダニエルが「とにかく腹が減った!」っとシリアルをがっつくシーンが面白い。

Madison County

冒頭、ズタボロにされた女がトラックの荷台で目覚めるシーンは某いけにえを彷彿とさせ、さらに豚頭の殺人鬼が出てくるので気分がアガりますが、鑑賞直後でもイマイチどんなストーリーだったかも思い出せないくらい印象の薄い映画。

キレる
UPLINKにて。「リストラされたおっさんがバイト先で叱られていた。ケータイをロッカーに忘れた事に気がつき戻るとそこには…。」
すごくしっかり作ってある。しっかりしすぎていて逆にパンチが無くなってしまっている。死体を埋めるために穴を掘るシーンが気に入っている。

Maria
UPLINKにて。「アキラは彼女のアサミと幸せな日々を送っていたが、ある日、元彼女のマリアが現れて日常が壊れ始める…。」
これは荒い。ものすごく荒くてメチャクチャなんだけど、奇妙な自信と勢いにあふれていてすごく好み。H.G.ルイスの香りがする。

けいどうみゃく
UPLINKにて。「リコはケンジと交際していた。だがケンジはバイセクシャルで男のシュウと浮気をした。そのシュウがリコの弟を自殺に追い込んだ張本人だった。リコの凄惨な復讐劇が始まる。」
内容はともかく、キャスト全員がゲイとのことで、それを踏まえると不思議な気分になる作品。縛り付けられたシュウの椅子の下からクギを打ち込むところはニヤニヤが止まらない。

モラトリアム
UPLINKにて。「一台の車に乗り合わせ、ゾンビの襲撃から逃れるアズとその一同。それぞれに事情を抱え、心に傷を負った者たちは次第に打ち解けていくが…。」
こちらも丁寧に作ってあって楽しい。震災の影響を受けて製作したと監督はおっしゃっていましたが、亜紗美さんとビックウェーブ男ことButchさんを愛でる映画。
Butchさん、楽しそうな人だった。

ここ1ヶ月の酷い死に様

毎週淡々と鑑賞日記を上げていくのも単調だし、「スラッシャー映画、このブチ殺し方がスゴい!」というエントリも見てちょっとやる気が出たので、ここ一ヶ月の間に見た作品で、パンチのあった死に様を書いていこうかと思います。

「I Didn't Come Here To Die」

チェーンソーで遊んでいた女が手が滑べらせて、うっかり顔面にチェーンソーをめり込ませてしまう。さらにそれをどうにか(どうにもなんねぇよ!)しようと思った男が、うっかり手元を狂わせ女友達の顔面切断。やったね!

「Trash Humpers」

キチガイの不良老人共に頭からナイロン袋を被せられて、ガラガラであやされながらヤクザ的に窒息死。ちなみにキャプチャにはないですけど、手前では不良老人仲間がジャズマスターで轟音響かせてます。グランジ野郎ですね。

「The Helpers」

ヒッチャー」でもやってましたけど、車とロープを使った胴体分断。正直、相当縛り方を工夫しないと、こんなに綺麗にちぎれないですよね。実にファンタジーな描写だなぁ。

「Girls Against Boys」

TRASH-UP用にみた作品から。肛門に弾丸一発。描写はソフトなんだけど、ケツにブチ込まれた瞬間の男の「ハアアウアウアウ」っていう声が嫌。あと女の子美人。この娘は僕の注目株ニコール・ラリベルテ

「All About Evil」

血の祝祭日」を上映中の劇場にて母をメッタ刺しにする気の利いた地味娘。ナイフ逆手持ちで打つべし打つべしのマイケル刺しが熱い。

っと、ここんとこ印象に残ったのはこのくらいです。たぶん続かないですけど、気が向いたらまたやるかもしれない。

映画でそんなにイライラすんなよ・・。

ホントは裏の日記に書こうと思ったけど、辟易してきたので、こっちで。
ダイ・ハード ラスト・デイのデキが悪いだのなんだのというTLガンガン流れて、さらにIMDBのメッセージボードを見てみると「この映画の評価を1にしよう!」などとフレーム目的のスレッドも立ってて「おー、怒ってんなあ」っと。

そもそも、盛大に一般人を巻き込んで街中をウロウロし始めた時点で既に初期の雰囲気は失われていたワケで、今更何を期待していたのかもわからんのだけども。役者も代替わりせず、惰性で続けていくしかなくなったフランチャイズ作品になぜそこまで熱くなるのか。(僕の中ではSAWと同じ扱い)なぜそんなに映画見てイライラしてんのかね・・・。。期待を裏切られて一時の怒りを覚えるのは解るけど、ちょっと落ち着けよと。

っていうか、今回、ナンバリングじゃないんじゃ・・・。

2013/02/04〜2013/02/10までの鑑賞記録とか

なんと、今週は一本も見られなかった。この日記を書いている2/11は幾つか見られたけど、それはまた来週。

今週はCDを一枚

Shrine of New Generation Slaves

Shrine of New Generation Slaves

ポーランドProgressive Rockバンド。プレグレっても、いわゆる超絶技巧とは無縁のバンドで、陰鬱とした世界を美しく暗いメロディに退廃的歌詞をのせて、ねっとりと演奏する鬱プログレ。一時期はシャウトの導入など一般的なメタルプログレスタイルとなっていたが、本作は初期の美しいクリーンボイスをメインにした暗黒プログレに戻った。間違いの無いバンドなのに、すぐCDが品切れになってしまうのが難点。

2013/01/28〜2013/02/03までの鑑賞記録

今週もバタバタしてて、ロクに見られなかった
ライフ・オブ・パイ

これね、長いんですよ。動物・魚介各種可愛いんですけど、長い。流れとしてはこの間延び感が良いって人もいるんだろうなあ。後半フラッシュバック入れたら「こっち側」の映画になるし、トラウマ製造映画にもなって良さそうなのだが、もちろんアン・リーはそんなことする人ではなかった。

I Didn't Come Here To Die

ほんと、こういうのがVODでガンガン配信されれば良いのになぁ。典型的なスラッシャー映画風ですが・・・殺人鬼?でてきません。怪物?でてきませんよ。キャンプ整備員ご一行が次々に「自爆」していく、異様な映画。口げんかして勢いよく振り向けば目に小枝。二日酔いでチェーンソーを振り回せば手が滑って顔面ザクザク。終いには鬱で首つりである。まさに「俺は死にに来たんじゃねぇえ!!」っという作品。

American Mary

美人な外科医志望のネーチャン。学費に困って、モグリで人体改造マニア専門の整形外科医をやってみたらノリノリになっちゃいました!という映画。結構評判いいんで期待してたんですけど、それほどでもなかった。確かに狂ってる。狂ってるんですけど、BMEなんかをみて、Body Modificationのガチの人たちをみなれているとまだまだアマい。あいつらもっと狂ってる。自身も出演している監督のJen Soska, Sylvia Soskaの姉妹は、非常にクレイジーだけれども、前作「Dead Hooker in a Trunk」もそうだが、まだまだ吹っ切れてないような気がする。

戦慄怪奇ファイル コワすぎ! FILE−03 人喰い河童伝説
このシリーズはとても気に入っている。なんと言っても、無茶ぶり暴走無責任ディレクター工藤のキャラクターが素晴らしいのだ。1作目の「口裂け女」では「ちょっとお前、口裂け女捕まえてこい」と無茶な指令をアシスタントに出し、2作目では霊障バキバキの現場で呪いの髪の毛をお守り代わりに素人を殴る蹴る、本作ではカッパにカウンターパンチ食らわせるという男前なところも見せるが、形勢不利と解ると、仲間を差し置いてとっとと逃げ出すなど人でなしなのである。彼のぶっ飛んだ行動を楽しめるかどうかで評価が分かれるが、「呪いのビデオ」系のなかでは秀逸な作品オススメ。